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|  | 聖ヨゼフの精神を聖書に見る。
 
 
 
|  | ダビデの子ヨゼフ、
恐れず妻マリアを迎え入れなさい。 マリアに胎の子は聖霊によって宿ったのである。
マリアは男の子を産む。
その子をイエスと名付けなさい。
 この子は自分の民を罪から救うからである。
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|  | (マタイ1・20-21) |  |  聖ヨゼフは、
度々夢の中で天使の告げを受け、
そのことばに神のみ旨を受け取っている。
ヨゼフには深い観想の精神があった。
そして、
それを直ちに実行に移した。
 
 
 
|  | ヨゼフは眠りから覚めると主の天使が命じたとおり、
妻を迎え入れ、
男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。
そして、
その子をイエスと名付けた。 |  |  
|  | (マタイ1・24-25) |  |  そこには
「なぜわたしが・・」
「なぜこんなことを・・」
という問いかけもつぶやきもない。
ヨゼフは人間としてもっていたマリアとの生活の夢を捨て、
神のみ旨を受け入れ、
救い主として生まれたイエスとその母としての神秘を生きるマリアを守る使命に生きた。
神のみ旨の前に自分の都合を考えない。
そこに強い信仰を見る。
ヨゼフは、
その生涯の中で、
考えてもいない出来事が起こるたびに速やかな従順によって応え、
救い主の守護者として忠実に生き抜いた。
(ルカ2・1-6、マタイ2・13-14)
 幼子イエスは神の恵みのうちに育ち、
12歳になられて、
両親と共にエルサレムの神殿に上がられたとき、
イエスは両親に黙って神殿に留まられる。
マリアとヨゼフは捜しながらエルサレムに引き返した。
 
 
 
|  | 三日の後、
イエスが神殿の境内で学者たちの真ん中に座り、
話を聞いたり質問したりしておられるのを見つけた。
聞いている人は皆、
イエスの賢い受け答えに驚いていた。 |  |  
|  | (ルカ2・46-47) |  |  この時のマリアとヨゼフは、
イエスのなさったこととそのことばの意味が分からなかった。
 
 
 
|  | どうしてわたしを捜したのですか。
わたしが自分の父の家にいるのは当り前だということを、
知らなかったのですか。 |  |  
|  | (ルカ2・48) |  |  後に、イエスが弟子たちにご自分の受難と死、
復活について話されたとき、
弟子達もその言葉がわからなかったが、
両親はこの時、
神の子の神秘にふれて当惑された。
母マリアは、
 
 
 
|  | これらのことをすべて心に納めていた。 |  |  
|  | (ルカ2・51) |  |  ヨゼフはいつものように沈黙し、
信仰のうちに神にすべてを委ね、
毎日の労働によって聖家族を守り支えられた。
この聖家族の中で、
イエスは時の至るまでおん父のみ旨に従い、
両親に仕えてお暮らしになった。
イエスは、
神の知恵をもっておられたが、
幼な子として育ったイエスは成長するにつれ、
父と母から教えられ、
またその生活を見て学んだに違いない。
公生活に入られてからの山上の説教、
たとえ話、
弱い者小さい人々への温い態度は、
父と母の影響を反映している。
わたしたち修道家族も聖ヨゼフとともに日常性を大切にし、
聖家族の模範に倣う。
 
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